PCBEでElecrowに基板を発注する

基板と言っても普段作るような全力のシロモノとは違い、DIP部品で規模にはユニバーサル基板で作れるレベルなんだけど、定数違いを複数枚用意したいので大変面倒くさい。なので、今回は海外の格安基板製造サービスを利用して手抜きを敢行します。
さてこういう場合、一般的にはEagleやKiCADあたりでガーバーデータを作るところですが、元がユニバーサル基板レベルの基板なので配線を直接描いた方が早い、ということで、PCBEでさくさく作ります。

■ガーバーデータの準備

今回作る基板はこれ。使用したPCBEは Ver0.58.6 です。
全DIP部品で片面配線。ナナメ配線はしているものの、グリッドは100mil(一部50milオフセット)なので、デザインルールはピン間1本にも満たないユニバーサル基板用の配線です。
Elecrowの製造仕様はドリルΦ0.3、ライン8mil、スペース8mil(所謂ピン間2本)なので、特に問題になるような部分はありません。
morion_pcb.png

ファイル→ガーバー出力で各レイヤのガーバーを出力します。
PCBEもRS-274Xフォーマットのデータを出力できるのですが、デフォルトのファイル名ではElecrow製造サービスで受け付けて貰えないので、仕様に合わせて次のように出力ファイル名を指定します。
ファイル名側が任意のPCB名で、拡張子がレイヤの指示になります。例外的に、ノンスルードリルのデータはファイル名の後に"-NPTH"を付けて出力しなければなりません。
pcbe_gout.png
今回は片面だけなので、部品面のパターンと、ハンダ面のシルクは除外しています。

ここでミスすると製造時にレイヤが入れ替わった状態になるので、ガーバー出力後にビュアーでチェックをするようにしましょう。
チェックが済んだら全てのファイルをZIPでアーカイブしておきます。

■製造発注

Elecrowのトップページから基板製造の発注します。
製造サービスの利用にはユーザーアカウントの登録が必要なので、発注前にアカウントを作っておきます。

Serviceカテゴリから、"10pcs-2 layers PCB"を選択します。
elecrow_web1.png

続いて、基板の製造仕様を指定します。
今回は片面基板でレジストは両面使うので、"1 layer with mask both side"を指定します。
また、基板サイズは約40mm×94mmなので、"5cm max * 10cm max"を選択します。
レジスト色は黒を指定しました。
ファイル選択で、先ほどアーカイブしたZIPファイルを選択してアップロードし、"ADD TO CART"をクリックしてカートに保存します。
elecrow_web2.png

カートに追加したら、右上の「check out」リンクをクリックして発送先と支払いの手続きを行います。
今回は発送にEMS、支払いはPayPalを使いました。
値段は基板製造で12.9ドル、送料が17.6ドル、合計で30.5ドル(約4000円)です。

■トレース

支払いが終了するとデータのチェックが行われ、行程毎にメールで連絡がされます。
発注から10日~2週間ほどで製造された基板が到着するので、その間に部品の手配を済ませましょう。

今回のトレースでは8月18日に発注後、当日のうちにデータ確認が行われ、製造工程に入っています。
8月23日には完了し、仕上がりの写真付きで出荷のメールが来ました。
21894.jpg

ここからはEMS(国際郵便)でトレースすることになります。
8月24日に投函扱いになり、そこから26日にかけて深圳集荷場をぐるぐる回っていたようですが、27日には大阪税関を通過して28日に日本郵便の集荷場に入り、29日に配送されました。
8月18日に発注して29日に配送なので、おおよそ2週間弱で完成ということになります。ちなみに29日は不在にしていたため、実際に受け取ったのは30日。


次回に続きます。